第四回
「アップルトゥアップル」の巻
今回のゲームは『アップルトゥアップル』
パーティゲームの定番よ!厳密にはドイツゲームじゃないけど、面白いカードゲームだから、この際まぁいいかってことで。
…前回、次はサンファンで勝負、とか言ってなかったっけ?
まったく、そんなちっぽけなことにこだわってるなんて、タカシはいつまで経ってもケツの穴の小さいガキっちょね。
何いってんだよー。オイラのケツの穴はでっかいぜー!
…見る?
見るわけ無いでしょこのスカタン!
昼間っからお下品な発言を振りまく人は放っておいて、さっさとゲームの準備をするわよ。
うぴょー。
自分から振ったくせに…
このゲームは4人以上で遊ぶパーティーワードゲームよ。
名詞と形容詞に分かれたカードを使って、組み合わせた言葉の面白さが勝敗を左右する、熱いゲームね。
カードに書かれた文字の組み合わせが面白くて、プレイヤー同士が勝敗を決めるから、みんなでワイワイ盛り上がれるのね。
場に出された「青りんごカード」に対して、各自が適切な名詞カード「赤りんごカード」を出して、順番で決まった「ジャッジ」の人が、主観で一枚の赤りんごカードを選ぶの。選ばれればカードゲット、特定枚数を集めれば勝ち。
主観で選ぶって、好きなカードを選んで良いわけ?
そう。例えば 『過激な』という青りんごカードが場に出て、各自の選んだ赤りんごカードが『リストラ』『ガンジー』『はなをほじる』『私の過去』とかだったら、ジャッジはその中から好みのカードを選べばいいの。
ジャッジの人の嗜好に合わせて赤りんごカードを選んで出すのがポイントじゃ。ワシがジャッジのときに『過激な リストラ』とか出さんように。
私がジャッジなら『過激な 私の過去』を選ぶかな(^^)
選ばれたカードを出した人が、その青りんごカードをゲットできるのね。
(んんんんんッ、モニカちゃんの過激な過去ッ!)
むほーッ!
何変な雄叫び上げてるのよ。
まぁバカタカシがジャッジなら『過激な はなをほじる』しか選ばないでしょうね。ジャッジの性格を考えてカードを選ぶのがポイントよ。
ムキーッ! 人の行動を勝手に決めるなぴょー
まぁ、何はともあれ一回やってみるのが早いかの。手札の赤りんごカードは各自7枚配られるので、そのなかから最適なカードを選んでいくのじゃ。
じゃぁ始めましょうか。赤りんごカードを伏せて7枚ずつ配って、残りは場の中央に。青りんごカードも場の中央において、と。
ジャッジは順番だから、まずは私がやるわね。
んー、赤りんごカードっていろんな種類があるのなー。
人名、場所、行動、…なんかヘンな単語もあるなー。
予想外の組み合わせが笑いを誘うから、赤りんごカードだけでヘンって思うものは強いカードだったりするのよ。
ジャッジをする人によって、まじめな組み合わせを選ぶ人、ヘンなのばっかり選ぶ人、などなど傾向があったりするだろうから、ジャッジを見て出すカードを選択することが重要じゃ。
じゃぁ、まずジャッジの私が場の青りんごカードをめくるわね。
青りんごカードは 『いんちき』
…いきなり濃いのが出たわね。
というわけでジャッジ以外のプレイヤーは場に出された青りんごカードの言葉を"ジャッジの視点で"良く表していると思う赤りんごカードを選ぶのじゃ。選んだら場に伏せて出すのじゃぞ。
じゃぁみんな出したわね。ジャッジは誰がどのカードを出したか分からないように一度シャッフルした上で一枚ずつめくりながら読み上げるの。
最初の青りんごカードは…『いんちき マイケルジャクソン』 ぷ。
なんだか変なマイケルの姿が目に浮かぶなー。
なんだかリアルだと大変そうだけど。
昔は子供を助ける映画とかゲームとかあったんだがのう…
ムーンウォーカー、そろそろDVDで発売せんかなー。
…と、話がそれたなスマン
その次は…『いんちき 小泉純一郎』
…恣意的な思想性を感じるのは気のせいかしら。怖いからノーコメントね。
むむぅ。組み合わせによってはなんかヤバいのう。
ちなみにこのゲーム、もともとは英語版で固有名詞はアッチ系が多かったんだけど、日本語版は人名とかもご当地仕様にローカライズされてるのじゃ。
最後は…『いんちき バンジージャンプ』
ぷぷっ。こ、これは怖い
それって紐なしバンジー?
こ、怖すぎる
あ、そうそう。
プレイ中、ジャッジにそれとなーく圧力とか、会話の流れで自分のカードに有利な心象を与える、ってのもアリだから。
小泉選べ。ホレ、小泉。
そんな直球で選ぶかッ!
さて…、私がこの中から選んだカードはコレね。
『いんちき マイケルジャクソン』
やったー!
それ私の出したカード!
というわけでこの青りんごカードは選択されたカードを出した人のモノじゃ。
最終的に勝利に必要な枚数を集めたら勝ちじゃ。4人プレイの場合は…6枚先取で勝利確定じゃな。
じゃぁ次はジャッジ交代ね。左の人に…て、タカシのジャッジだから、低俗そうなボキャブラリーが受けそうね。
って、やる前から決め付けるなぴょー。
青りんごカードは…『ものごっつエロい』
………んんッ?
って、ちょっとまったー!!
このゲームにそんなカードは無いわー!!
よく見ると手書きじゃないのそのカード!!
あ、このゲーム、最初から予備の白紙カードがついているんじゃよ。
…以前、仲間内で『アップルトゥアップルforアダルト』とかやってそのままじゃった。スマンスマン。
えーっと、
つまり自分達で新規にカードを増やして楽しむこともできる、というわけね。
当然赤りんごカードも予備があるのね。
じゃぁ私は『バカタカシ』というカードを切らしてもらうわ (カキカキ)
ほら、『ものごっつエロい バカタカシ』と繋がったわね。選ぶがいいわ。
って、選ぶかーっ!! つーか勝手にカード増やすの反則だろ!?
それならオイラも対アヤ対策で『洗濯板』とか『高慢ちき』とかいろいろ追加するぜー!!
だれがよッ!!
見たことあんのかアンタ!!
あぁ、もうグダグダ…
ちなみに個人的には『ものごっつエロい 靴下』とか、暗喩っぽくて好きじゃな。
って、一番悪いのはアンタだーッ!!

…ゴメン
しゅーりょーっ!

…というわけで、次回は『ヤッツィー』で勝負よ!!
【次回はヤッツィー】
サンファンはどこ行った?
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タイトルロゴ
キャラクター紹介
【タカシ】
主人公。最近ドイツから転入してきたモニカの気を引くため、という不純な動機でドイツゲーに熱中。熱血漢で馬鹿。
【アヤ】
ドイツゲームに詳しいお嬢様。ことあるごとにタカシに食いかかる。「だったら○○で勝負よッ!!」が口癖。
【モニカ】
最近日本に転校してきたドイツ人少女でクラスの人気者。家族そろってドイツゲームが好き。
【ハカセ】
ドイツゲームにむちゃくちゃ詳しい、いい年こいた大人。小学生に混じってドイツゲーに興じるダメな人。本名が博士(ハカセ)
ゲーム説明
タイトル アップルトゥアップル
原題 Apples to Apples
デザイナー M.Kirby,
M.A.Osterhaus
プレイ人数 4人〜10人
対象年齢 12歳以上
プレイ時間 約20分
価格 \2700- [購入]
※映画『ムーンウォーカー』
マイケルがロボットとか車になっちゃったりするスペースファンタジームービー。残念ながらDVD化されてません。
同名のSEGA製ゲーム(アーケード、メガドライブ等)も有名。必殺技のダンスにより画面上の敵一同が踊った末に爆死、という素晴らしい演出に魅了された人は星の数。アーケード版ではバブルス君を取ると、平和の使者マイケルがロボットに変身して敵を皆殺しにする、というイカしたゲーム。
もちろん目的は子供を救い出すこと。